剣魂48号 平成15年・・・「夢」と「決意」
2013年08月04日 09:02剣魂48号 平成15年・・・「夢」と「決意」
6月に行われた広島県高等学校総合体育大会の剣道競技では、久しぶりにおもしろい試合を拝見することが出来た。何がそう感じさせた要因なのかを私なりにかんがえてみると、次の二点に思い当たる。
その一つは、この大会が全国大会(インターハイ)の予選であるために「夢」を持てる大会だということである。「三年間、この日の為に苦しいことも乗り越えて、悲しいことも分かち合って、汗と涙を流しながらここまで耐えてきた。今ここで全力を尽くしなんとしても全国大会へ。」という気持ちの表れが、普段弱気になりがちな自分自身を奮い立たせる力となって最高の舞台で、最高の演技ができ易い場面を作り出してくれるのである。
二つ目は、高校時代にこれが最後の大会であるということから「決意」を持ってこの大会に臨んでいるということである。もちろん下級生としてもこの先輩方と一緒に試合ができるのは本当にこれが最後なんだという思いいれは同じことである。しかもこの二点共、自分(チーム)だけに限らず間違いなく相手も同じ意識を持って互いに対峙することになり、緊迫感溢れる青春の火花が激しく散る。無責任ながら見ている者には無条件でこれがおもしろい。
何事においても、わき目を振らず一生懸命に取り組む姿勢に出会うと感動すら覚える。「夢」を追いかけ「決意」を持って事に臨むことが、自分を成長させてくれる原動力に成り得るものであることを、再認識させられた一日であった。
帰途、福山から広島までの高速ドライブがやけに心地良かった。