剣魂 文章

2013年07月21日 08:14

プレジデント範士「剣魂 文章」

剣魂 文章

剣魂48号 平成15年・・・「夢」と「決意」

2013年08月04日 09:02
剣魂48号 平成15年・・・「夢」と「決意」 6月に行われた広島県高等学校総合体育大会の剣道競技では、久しぶりにおもしろい試合を拝見することが出来た。何がそう感じさせた要因なのかを私なりにかんがえてみると、次の二点に思い当たる。  その一つは、この大会が全国大会(インターハイ)の予選であるために「夢」を持てる大会だということである。「三年間、この日の為に苦しいことも乗り越えて、悲しいことも分かち合って、汗と涙を流しながらここまで耐えてきた。今ここで全力を尽くしなんとしても全国大会へ。」という気持ちの表れが、普段弱気になりがちな自分自身を奮い立たせる力となって最高の舞台で、最高の演技ができ易い場

「剣魂46号」 平成12年度・・・「緊張の一瞬」

2013年08月04日 08:55
「剣魂46号」 平成12年度・・・「緊張の一瞬」   我々の生活の場面では、いろんな形で緊張の一瞬が生じてくる。それは試験を受ける時であったり、人前で話をする機会にしてもそうである。また好意を抱く異性との会話。さらには、昇段審査とか試合前の時間は特に緊張する。多くの人はそんな時、失敗したらどうしようか。笑われるのではないか。嫌われるような言動を見せたくない。などいわゆる疑心暗鬼の不安要素ばかりに支配されてしまう。  そのことが結果的にマイナスに傾いていく傾向があることを知りながらも。  剣道ではそんな時、昔から修行の指針として、「不動心」 「平常心」 という言葉がある。  他のこと

「剣魂45号」 平成11年度・・・「自己を磨く」     

2013年07月29日 22:35
「自己を磨く」 剣道は対人競技であるために、勝者と敗者がはっきりわかれる。二者択一であることは誰もが敗者よりも勝者を目指そうと、次回を期すための稽古をくりかえすことになっていく。若いときは、負けたことをどのように分析してみても相手よりすべてが劣っているのだという現実だけがおおいかぶさってきやすいものだ。悔しくて、ただただ相手に対し、敵対心を強く持つようになっていく。時には敵対心を通り越して、憎しみさえも抱くことが生じてくる。  ところがある時期、それは方向は間違っているのではないかという疑問に変化してくる。ひょっとして、相手に負けたのではなく、自分に負けてしまっているからではないのか。自分に負

「剣魂44号」平成10年度・・・「ルール」と「規則」

2013年07月29日 22:27
「ルール」と「規則」 サッカーに限らず、テレビ放映されるスポーツ番組を、自分自身であれこれ想いをいたしながら観戦するのが、私の一番安らぐ時間である。 先のワールドカップでの日本代表の戦いでは、もどかしさを感じながらも、世界最高の水準でプレーする、その完成度の高さに感動を覚えた。 それでも見終えて後、心のどこかに割り切れないものが残っているのである。さて何故だろう。 何なかを探してみるとそれは警告・退場に及ぶ反則のプレーであることに思い当たった。サッカーでは、一流のプレーヤーは、反則すれすれのプレーを見事にこなせる技術を持っていることも一つの条件とさえ言われている。否、このことはサッカーだけに限

「剣魂43号」平成9年度・・・「無題」

2013年07月29日 22:24
「無 題」 学生時代のことである。 「試合になると、持っている自分の力をどうして発揮できないのか。」 先生方や先輩・同僚によくそんな言葉をかけられていた。もちろん他人に指摘されるまでも無く、自分自身が一番悩んでいたテーマであった。 考えたことを言えば、強い選手の試合振りを見て、その見事な技を日々の研究の中に取り入れてみたり、試合運びを真似てみたりしたものの、糸口を見い出すことができなくて、自問自答する日々が続いていた。 そんな時、ふと思いついたのが自分の性格である。 それまで他のことに原因を見い出そうとばかり考えていたが、自分の内面を見つめることに意識の変化がなされていったのである。 幸いなこ
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